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'62DISC02-02 琵琶湖周航の歌◎ペギー葉山 

作詞・作曲:小口太郎 編曲:若松正司

1917年の初夏、旧制第三高等学校(現在の京都大学)ボート部に所属していた小口太郎氏が滋賀県・今津の宿でこの詞を披露し、ボート部の仲間が当時学生の間で歌われていた「ひつじぐさ」の曲にのせて歌ったのが始まりといわれている。以来三高ボート部の歌として、また、三高の寮歌としても親しまれてきたとか。歌の発祥に対する詳しい情報は滋賀県今津市にある「琵琶湖周航の歌資料館」に展示されているそうですので、どうしても知りたい方は一度訪れてみては。 

 私はわざわざ資料館にまで足を運ぶガッツはないので、ネットにて情報あさりした結果、ボート部の仲間が歌っていたという「ひつじぐさ」の曲は吉田千秋氏が作曲したものという情報が。さらに、元ネタはイギリス民謡であるとも。というわけで、クレジット的には「作曲・小口太郎」となっておりますが、これを吉田千秋としているデータもあり、しかも本来はイギリス民謡だというんだから……。著作権というものが柔らかい時代の作品ということなんでしょうね。ま、とにかく、商業的に生まれた作品ではなく、民間から生まれ、歌い継がれることで残ってきた、まさに口から口への歌という感じの、まあつまりは「名曲」ということでしょう。

 で、その「琵琶湖周航の歌」が、なぜ、この時期(1962年)にヒットしたかといえば、やはり「歌声喫茶ブーム」が背景にあったようです。で、唐突に話は変わりますが、この歌年鑑シリーズには「琵琶湖周航の歌」が2ヴァージョン収録されていて、ひとつがこのペギー葉山ヴァージョン。もうひとつは「続・青春歌年鑑'71Plus」に収録されている加藤登紀子ヴァージョン。62年のヒットから9年後にまたヒットしたわけですよ、いや、ホント、息の長い曲といいますか……。

 さて、で、ペギー葉山のこのヴァージョンですが、うーん、なんといいますか、やはり私の好みからいうと、彼女のように「歌い上げる」タイプの歌唱はあまり好きではないですなあ。加藤登紀子のちょっとフォークっぽい軽い感じのほうが楽に聴けるというか。どうもペギーさんのように歌い上げられちゃうと、正座して聴かないと……みたいな重苦しいものを感じてしまって。アカデミック的というか、ハイソというか。岸洋子とかもね、どうも苦手です。やっぱ歌謡曲というか、ポップというかロックというか、大衆音楽はどっか不良っぽいというか、退廃的というか、あまりかしこまったムードであって欲しくないという……あくまで個人的な好みの話ですが。
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ペギー葉山

ペギー葉山
  • [2006/04/15 02:53]
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